先日、AEAJ(公益社団法人 日本アロマ環境協会)30周年記念交流会に参加してまいりました。
会場は「ザ ストリングス 表参道」。
緑に囲まれたステキな空間で、 全国の会員の皆様と交流し、アロマ業界の現状や今後の可能性について意見交換を行うことができました。
さまざまな立場でアロマテラピーの普及に取り組まれている方々のお話を伺い、今後のスクール運営や事業のヒントを数多く得ることができた大変有意義な時間でした。
特別セミナー「アロマによる認知症ケアの可能性」

今回、特に印象に残ったのが、「アロマによる認知症ケアの可能性」をテーマとした特別セミナーです。
超高齢社会を迎えた日本では、認知症は決して特別な病気ではなく、誰にとっても身近な課題となっています。
その中で、アロマテラピーが「治療」ではなく、予防や生活の質(QOL)の維持を支えるケアとして期待されていることを改めて学びました。
認知症には「避けられない要因」と「改善できる要因」がある
認知症の発症には、加齢や脳内の老廃物の蓄積など、誰もが避けることのできない要因があります。
一方で、日々の生活習慣を見直すことで改善が期待できる要因も数多くあることが紹介されました。
例えば、
- 運動不足
- 人との交流不足や社会的孤立
- 難聴
- 喫煙・過度な飲酒
- 肥満
- 糖尿病・高血圧
- 知的活動の不足
などです。
つまり、認知症は「年齢だけが原因」ではなく、日頃の生活習慣が大きく関係していることが分かっています。
今日からできる認知症予防
セミナーでは、今から取り組める予防法も紹介されました。
例えば、
- 読書や語学、カルチャースクールなど知的活動を続ける
- 趣味やボランティアなど、人との交流を増やす
- 週3回程度の軽い運動を習慣にする
- 食事・睡眠など生活習慣を整える
- 聞こえにくさを感じたら耳鼻科を受診し、必要に応じて補聴器を活用する
どれも特別なことではなく、毎日の積み重ねが将来の健康につながることを改めて感じました。
嗅覚は脳の健康を知る大切なサイン
さらに、「嗅覚」の重要性です。
認知症を発症する数年前から、前頭葉や側頭葉の機能低下に伴い、嗅覚障害が現れることがあるという研究が紹介されました。
例えば、
- カレーやコーヒーなど特徴のある香りが分からない
- においの違いが分からない
- 料理の味付けが以前より濃くなる
などの変化がみられることがあるそうです。
また、嗅覚は視覚や聴覚と同じように加齢とともに低下しますが、自分では気付きにくいという特徴があります。
さらに、嗅覚は脳へ直接情報を伝える感覚であるため、その低下は認知機能の低下とも深く関係していることが分かってきています。
香りを嗅ぐ習慣が脳を刺激する
また、興味深かったのは、精油を日常的に使用している方を対象にした研究です。
10代から80代までの1,161名を調査したところ、日常的に精油を使用している60代の方は、脳年齢が若く、意欲的で活動的である傾向が確認されたそうです。
さらに、毎日朝夕20秒ずつ、1か月間精油の香りを嗅いでもらった研究では、嗅覚機能だけでなく認知機能にも改善がみられたという結果も紹介されました。
植物の香りは単に「いい香り」と感じるだけではなく、脳への刺激としても大きな役割を果たしていることが分かります。
アロマテラピーは患者さんだけでなく、介護する人も支える
アロマテラピーは、認知症そのものを治療するものではありません。
しかし、認知症の方にみられる不安や介護者の負担となる行動・心理症状に対して、一定の効果が期待できることも紹介されました。
つまり、患者さんだけでなく、介護に携わるご家族や介護職員の心身の負担軽減にも役立つ可能性があるということです。
安全に取り入れられる補完的なケアとして、今後さらに研究が進むことを期待しています。
私たちが目指しているのは「香りのある健やかな暮らし」のサポートです
今回のセミナーを通して改めて感じたのは、私たちが日頃から大切にしている取り組みは、まさにウェルエイジング(年齢を重ねても自分らしく健やかに暮らすこと)につながるものだということです。
「病気になってから治す」のではなく、「毎日の暮らしの中で心と身体を整え、健やかな毎日を積み重ねる」
そのために、私たちは次のような活動を行っています。
私たちの主な取り組み
🌿 サロンでのホリスティックケア
・アロマトリートメントを中心とした心身のケア
・お一人おひとりに合わせたホームケアのご提案
🌿 毎月の季節のアロマスプレーのプレゼント
・サロンご来店のお客様には、季節に合わせた香りをミニスプレーにしてプレゼント
・ご自宅でも気軽に香りを楽しみ、日常生活にアロマを取り入れていただくための取り組み
🌿 ナチュラルケア講座の開催
・毎月一回、季節ごとの不調をテーマに開催
・アロマテラピー・薬膳・ハーブなどを取り入れた実践的なセルフケアをご紹介
・学びだけでなく、参加者同士が交流できるコミュニティの場としてもご活用いただいています
🌿 医療・介護・企業へのアロマテラピー導入支援
・病院・介護施設でのアロマトリートメントや香りを活用したケアの実施
・介護施設・企業へのアロマテラピー導入支援
・健康づくりやストレスケア、ウェルエイジングをテーマとしたセミナー研修の開催
・医療・介護従事者や企業スタッフへの実践的なアロマテラピー教育
・人材育成香りを通じて、一人ひとりの心身の健康とQOL(生活の質)の向上に貢献
アロマテラピーは、単なる「癒し」ではなく、日々の健康維持やQOL(生活の質)の向上、そして地域で暮らす皆様のウェルエイジングを支える一つの手段として、大きな可能性を秘めています。
私たちは、サロンやスクールでの活動にとどまらず、病院・介護施設・企業・自治会など、さまざまな現場で香りの力を活かした取り組みをお届けしています。
「職員のストレスケアにアロマを取り入れたい」
「高齢者向けの健康講座を開催したい」
「地域住民の健康づくりや交流の場を充実させたい」
「学校で子供たちに香りの授業を取り入れたい」
「福利厚生の一環としてウェルネスセミナーを実施したい」
そのようなご要望がございましたら、対象や目的に合わせた内容をご提案いたします。
香りを通じて、一人でも多くの方が心豊かに、自分らしく健やかな毎日を過ごせるよう、これからも地域や社会に貢献できる活動を続けてまいります。
今後は、病院・介護施設・地域・ご家庭をつなぐ「予防ケア」の架け橋として、アロマテラピーや自然療法の可能性をさらに広げていきたいと考えています。

